ファイナルファンタジーⅦのオリジナルをやり込んだ私が、30年目にしてリメイクを始めると決めるまで

ファイナルファンタジーⅦのオリジナルを遊んだ世代で、リメイクシリーズが気になりながら何年も手を出せずにいる人は、たぶん少なくないと思います。私がまさにそうでした。

リメイクは気に放っていたのですが、ついに先日「ファイナルファンタジーVII リメイクシリーズ」の最新作にして完結編となる『ファイナルファンタジーVII リベレーション』の発売日が決定したニュースがでました。

大学時代に貯めたお金でディスク版を買って夢中になり、社会人になってからは「そのうち」と言い続けて時間だけが過ぎていました。それが今年の夏、PCを新調したことをきっかけに動き出します。

ここでは、原作を知っている人間がリメイクシリーズに手を伸ばすまでに何で迷い、どう踏ん切りをつけたかを書きます。同じところで止まっている人の背中を、少し押せたらうれしいです。

ファイナルファンタジー7のオリジナルは、私にとって「買うまでが長かった」ゲーム

思い出として一番強いのは、ゲームの中身より買うまでの過程かもしれません。学生時代、ファイナルファンタジーⅦをやりたくて、中古のPlayStationを買おうとバイト代を少しずつ残してようやくレジに持っていったことを思い出します。

ゲームに費やす時間の使い方が今とは違いました。寄り道もイベントも「全部見たい」という気持ちで回っていた記憶があります。

ディスクを入れ替えながら進めた感覚

当時のパッケージは複数枚組のディスクで、物語が進むと入れ替えを求められます。今の感覚だと手間に見えますが、あれは物語が章を変える合図のようなものでした。

ファイナルファンタジーⅦは最初の部分でⅠ枚目のほとんどのデータが使われていた記憶があります。そのデータの美しさに、それまでスーパーファミコンだった私は衝撃を受けました。

ポリゴンの粗さは、当時は最先端だった

初代のキャラクターは、今見るとかなり角ばったポリゴンです。けれど昔の私にとっては、平面のドットが立体になって動いているという事実そのものが驚きでした。それまでファイナルファンタジーⅥが大好きでやり込んでいただけに時代が変わったことを痛感しました。

リメイクに手が出なかった年月と、PCを新調して動いた気持ち

ファイナルファンタジーⅦのリメイクシリーズの存在はずっと知っていました。それでも買わなかった理由は、時間でも金額でもなく「腰を据える環境がなかった」ことに尽きます。

仕事を始めてからは、据置機を置いてじっくり遊ぶ生活スタイルから離れていました。気になる気持ちだけが毎年更新されて、実際には何も進んでいない状態です。

それが変わったのが今年の夏。ゲームも動かせるスペックのPCに買い替えたことで、遊べない言い訳が一つ消えました。気づけばコントローラーを探し始めていて、そこで初めて「自分は本当にやる気なんだ」と自覚した感じです。

賛否のレビューで一度足踏みして、それでも始めると決めた

コントローラーを調べる流れで、当然レビューも目に入ります。評価は割れていて、褒める声と厳しい声が同じくらい並んでいました。そこで私は一度手を止めます。

ただ、読み進めるうちに気づいたことがありました。厳しい意見の多くは、原作を知らない人が初めて触れたときの戸惑いや、展開への期待とのズレから来ているように見えたのです。

だとすれば、それがそのまま私に当てはまるとは限りません。それよりもあの厨二感をもう一度味わうことができるのか…と。

原作を知っている側が楽しめるのは、たぶんこういう部分です。

  • 記憶にある場面が、どう作り直されているかの差分
  • 当時は台詞だけだった感情が、表情や演技でどう見えるか
  • 昔は背景の一枚絵だった場所を、実際に歩けること

レビューは参考にはなりますが、書いた人の立場までは自分に移植できません。自分がどの位置から遊ぶのかを考えたら、迷いは薄くなりました。

2027年の完結編に向けて、今から順番に進める

決め手になったのは締切ができたことです。完結編にあたる「リベレーション」が2027年4月8日に出ると知りました。原作が世に出てから30年という節目の年にあたります。

ここから逆算すると、やることは単純です。リメイク、リバースの順に進めて、完結編に追いつける状態で当日を迎える。それだけ。

大作を2本挟むので、のんびりはしていられません。積みゲーにしないための装置として、この日付はちょうどよいかも…と理由を考え始めます。

学生の頃、ディスクを入れ替えながら追いかけた物語の続きを、30年後に別の形で見届ける。そう考えると、遅れて始めることにも悪くない理由がある気がしています。

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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO

よくある質問

オリジナルを知らなくてもリメイクから始められますか

私は原作を遊んだ側なので、まっさらな状態での感じ方は正直わかりません。ただ、レビューを眺めた限りでは、前提を知らないと戸惑う部分があるという声はありました。

気になるなら、先に初代のあらすじだけ押さえておく手はあると思います。全部を知る必要はなく、どんな人物が出てくるかがわかるだけでも入り口は楽になるはずです。

今から昔のオリジナル版を遊ぶ意味はありますか

見た目の古さを受け入れられるなら、私はあると思います。ポリゴンは粗く、演出も今の基準ではおとなしいですが、物語そのものの強さは当時のままです。

ただ、リメイクを先に遊ぶと決めているなら、無理に両方を急ぐ必要はありません。まず一本に集中したほうが、たぶん続きます。

コントローラーは結局まだ選んでいる途中です。それでも、店頭で一本のソフトを手に取るまで何週間も迷っていた学生の頃と、やっていることはあまり変わっていません。

この記事を書いた人

妻と愛犬ジェイド(女の子)と暮らしています。 老眼鏡を新調したのを機に、積読していた本を少しずつ読み始めました。

派手な生活ではありませんが、犬と眼鏡と本と音楽とコーヒーあれば十分。そんな日々の断片を、記憶がわりに書き留めています。