
マインドフルネスを調べると、「人生変わった」という声と「意味ない」という声が同時に出てきます。どちらが本当なのか、6年続けている50才の男性が、自分の体験の範囲で正直に書きます。
私が始めたのは2020年です。睡眠の質を改善したい、日々のモヤモヤとした悩みを和らげたい、という理由でした。そのまま趣味の延長で「マインドフルネススペシャリスト」の資格まで取っています。

この記事は、効果を盛る記事ではありません。6年でどう変わったか、変わらなかったかと、今も続けている具体的なやり方をまとめています。
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マインドフルネスを6年続けた結果、正直どうだったか
先に結果だけ書きます。いちばんはっきり変わったのは睡眠、特に入眠です。布団に入ってから考え事が長引く時間が、以前より短くなったと感じています。
もうひとつは、忙しい日でも気持ちをリセットしやすくなったことです。数分間、呼吸に意識を戻すだけで、頭の中の散らかりが少し整理されます。
逆に言うと、劇的な何かが一気に起きたわけではありません。6年かけて、じわじわと日常の扱いやすさが変わってきた、という感覚に近いです。
「マインドフルネスはやばい」は何を指しているのか
検索すると「やばい」という言葉が付いてきます。良い意味と悪い意味、両方の使われ方があるように見えます。
良い意味の「やばい」は、静かに座っているだけで頭の中が落ち着く、という体感の驚きだと思います。私も最初に「呼吸を観察するだけでこんなに違うのか」と感じた記憶があります。
悪い意味の「やばい」は、期待値が高すぎるときに起こります。マインドフルネスは治療でも、悩みを消す道具でもありません。心身の不調が続いている場合は、自己判断で進めず、医療機関や専門家の解説記事をあたってください。
「マインドフルネスは意味ない」と感じる人に多い3つの原因
私自身も、続けるうちに何度も「これ、意味あるのかな」と思いました。振り返ると、原因はだいたい次の3つです。
- 心を完全に無にしようとしている
雑念は消すものではなく、気づいて手放すものです。「あ、考えていたな」と気づけた自分を認め、呼吸に戻ります。 - すぐにリラックス効果を求めている
マインドフルネスは「今の状態をありのままに受け入れる」練習です。心がざわついているなら、「今、ざわついている」と観察します。コントロールを手放すことが、結果的に落ち着きに繋がります。 - できない自分を過度に評価している
「今日は集中できなかった」とダメ出しをする必要はありません。「今日は意識が飛びやすい日だった」と、事実だけを受け止めます。
この3つを手放してから、私は「うまくできたか」を採点しなくなりました。続けるうえでは、ここがいちばん大きかったと思います。
人生変わった?性格は変わる?6年後の実感
「人生が変わった」と言い切るつもりはありません。仕事も生活も、大枠は6年前と地続きです。
変わったのは、自分の状態に気づくまでの速さです。「あ、今自分は焦っているな」と、渦中にいながら客観視できる回数が増えました。性格そのものが別人になったというより、反応の前に一拍置けるようになった、という言い方が近いです。
その一拍が、睡眠の安定やモヤモヤの扱いやすさに繋がっている気がしています。派手な変化ではありませんが、6年分の積み上げとしては十分だと感じています。
そもそもマインドフルネスとは(1分でおさらい)
マインドフルネスを一言で表すと、「今の瞬間に、評価や判断を下さずに、意図的に意識を向けること」です。
私たちは普段、過去の失敗を振り返ったり、未来の予定を考えたりして、「今」を生きていない時間が意外と多いものです。無意識に心があちこちへ向かっている状態が続くと、脳はエネルギーを消費し、気疲れしやすくなります(ノイズといいます)。PCだとメモリ不足の状態に似ていると思います。
マインドフルネスは、このさまよう心を「今、ここ」に引き戻す練習です。良い・悪いといった判断を手放し、ただ今起きていることを観察します。これにより、脳の疲労感が和らぎ、ストレス軽減や集中力の向上に役立つとされています。
6年続けている基本のやり方(瞑想の手順)
私が今も続けているのは、1日3〜5分程度の座って行う方法です。初心者の方が最初に覚えるやり方としても、この形が扱いやすいと思います。
ステップ1:環境を整える
スマートフォンやテレビの音を消し、通知をオフにして静かな場所を選びます。室温や照明も、自分が心地よいと感じる状態に調整します。
ステップ2:姿勢を整える(調身)
あぐらでも、椅子に座っても構いません。リラックスしつつ、背筋をスッと伸ばすことが大切です。
- 座り方:椅子なら足の裏を床につけ、深くもたれかからずに骨盤を立てて座ります。
- 手:太ももや膝の上など、自然に力が抜ける場所に置きます。
- 目:軽く閉じるか、開ける場合は斜め45度くらい前の床をぼんやり見つめます。
- 肩・顔:一度肩をすくめてストンと落とし、力を抜きます。奥歯の噛み締めや眉間のシワもゆるめます。
ステップ3:呼吸に意識を向ける(調息)
深呼吸しようと無理にコントロールせず、自然な呼吸を続けます。空気が鼻を通り、胸やお腹が膨らみ、また出ていく感覚を静かに観察します。

ステップ4:心がさまよった時の対処法(調心)
つまずきやすいのが「雑念(ノイズ)」です。「夕飯は何にしよう」と別の考えが浮かぶのは、人間の脳の仕組みとして自然なことです。
気が散った自分を責めず、「今、違うことを考えていたな」と客観的に気づき、そっと意識を「呼吸」へ戻します。「それる」→「気づく」→「戻す」。この繰り返しが、マインドフルネスの練習そのものです。
我流ですが、私がやっているイメージ
我流ですが、私がしているのは、おでこの真ん中あたりに意識を持っていき(視点を集中する感覚)、それを頭の中に引き込む、もしくは頭上に引き上げていくイメージです。鼻呼吸と腹式呼吸をしながらグーッと引っ張り込むことに集中します。
始めは目をつぶっていて良いです。慣れてくると目を開けていてもできるようになります。これができるようになると、例えばランニングをしている時にもマインドフルネスができるようになります。
続かない時に使っているイメージワーク
呼吸から意識がそれやすい時は、以下の方法を活用するのもおすすめです。
「川と葉っぱ」のイメージワーク

- 心の中に静かな「川」を思い描き、自分は川岸に座っている観察者だと想像します。
- 思考(雑念)が浮かんだら、それを一枚の葉っぱに乗せ、川上から川下へ通り過ぎていくのを静かに見送ります。
- 「うまくできているな」といった自分への評価も、同じように葉っぱに乗せて流します。
呼吸を数える(数息観)
ただ呼吸を観察するのが難しい場合は、呼吸の数を数えます。吸って吐きながら心の中で「ひとーつ」、次に「ふたーつ」と数え、「とお(10)」までいったら1に戻ります。わからなくなったら、焦らず1から数え直します。
続けていてよく聞かれる質問
Q. 1日何分くらいやればいいですか?
最初は1〜3分程度の短い時間から始めることをおすすめします。長時間行うことよりも、短時間でも毎日続けることの方が習慣化に繋がります。
Q. いつやるのが効果的ですか?
基本的にはいつ行っても構いません。朝起きてすぐ行うと頭がスッキリした状態で1日を始めやすく、夜寝る前に行うと心身の緊張がほぐれ、睡眠の質の向上に役立ちます。ご自身の生活リズムに合わせやすい時間を選んでみてください。
Q. 効果はいつ頃から感じられますか?
効果の感じ方には個人差があります。継続することで徐々に「あ、今自分は焦っているな」と自分の感情に客観的に気づけるようになります。まずは数週間、焦らずに日々の習慣として取り入れてみてください。
Q. 体調や心の不調があるときはどうすればいいですか?
私は資格保持者ですが医療者ではありません。不調が続いているときは、医師や専門家が書いた解説を確認し、必要なら受診を優先してください。
