インシテミル 米澤 穂信 著

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これまでのミステリー小説の設定のありえなさを踏襲しながら、作者自身がその世界を楽しんで書いていることがよくわかるミステリー。

ドラマで出てくるような崖の淵での告白や、犯人が銃を持っている前で事件を解明する名探偵のような不自然さをこれでもかと出してきて、まさに「淫してみる」くらいあっけらかんとした悪意の無い毒素が、逆に物語を「ものがたるもの」として一つのエンターテインメントに昇華。

ふと手に取って「そういえば映画化されてた本だった」と思い、期待しないで読み始めたが予想以上に面白かった。一本筋の通ったミステリーを読み続けていて、ちょっと疲れたな、と思っている人には、ちょっと肩の力を抜いて読んでほしい一冊。

インシテミル

著者:米澤 穂信 出版社:文藝春秋

わたしの評価 5.0

時給十一万二千円という破格の仕事に応募した十二人の男女は、ある施設に閉じ込められる。そこで知らされた実験内容は、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった。

楽天ブックス ¥946

この記事を書いた人

妻と愛犬ジェイド(女の子)と暮らしています。 老眼鏡を新調したのを機に、積読していた本を少しずつ読み始めました。

派手な生活ではありませんが、犬と眼鏡と本と音楽とコーヒーあれば十分。そんな日々の断片を、記憶がわりに書き留めています。