ブツゾー・キッド(みうらじゅん 著)

今年読んだ本の中で今のところ一位。

年を取ったせいかみうらじゅん氏の活動が最近とても気になる(アウト老とか老いるショックとか)。ただし仏像に関して言うと好きなことは知っていたが、bird(仏像顔)と結婚したあたりから引いていた。公言していたが本当に結婚するとは…。

ただこの本を読んでその印象は覆された。みうらじゅんは何も変わっていなかった。というかもっとすごくなっていた。仏像への思いが、読み手にただひたすら浴びせられ、「あれ、私もそういえば仏像好きだったっけ?」と思わせる熱量。

これはあれだ、昔FF5をやっていたときの青魔道士のよう。とにかく著者の青い頃の一途な思いを受け止めるのみ。いつか自分もこんなふうになれるのかしら…黒歴史なんて言葉があるが、この体験はまさに青歴史(青春譚だけに)。

そしてブツゾーキッドにおける「ベスト・キッド」のコブラ会は「恋」だった。コブラ会は何度も負けるが、恋は必ず何者にも勝つのが大きな違いだけど。

「おぉ、やっぱスゴイな、お前のスクラップ。ハッキリ言って一番、イカれてるわ」

話は変わるが、みうらじゅんと山田五郎の対談もとてもよかった。

ブツゾー・キッド

仏像マニアの原点。祖父との出会いが少年を魅了の世界へ導く自伝

楽天ブックス ¥1,870

この記事を書いた人

妻と愛犬ジェイド(女の子)と暮らしています。 老眼鏡を新調したのを機に、積読していた本を少しずつ読み始めました。

派手な生活ではありませんが、犬と眼鏡と本と音楽とコーヒーあれば十分。そんな日々の断片を、記憶がわりに書き留めています。