Early September│句読点ミュージック

#33:ezo – ティーダ (feat. Leonald)

ezoは2002年生まれのオルタナティブR&Bシンガーであり、2023年11月に「emotion」をリリースしてキャリアを開始した。プロデューサーS-kitと密接に連携しながら音楽制作を行っている。

彼のシルキーな歌声は評価されており、次世代を担うアーティストとして期待されている存在である。2024年8月には、ラッパーのLeonaldをフィーチャーした「ティーダ」を発表した。沖縄を拠点に活動するLeonaldのソウルフルな言葉と心地良いサウンドが、ezoの紡ぎ出すテクスチャーと交錯し、楽曲に深みを与えている。

この楽曲がもたらすのは、都市の喧騒から一時的に離れ、思考の澱を静かに沈降させる音響空間である。柔らかなビートと伸びやかなボーカルは、日常に内在する無数の情報から意識を解放し、個々の感覚をニュートラルな位相へと誘う。

#34:くるり – ロックンロール

くるりは1996年に京都で結成された日本のロックバンドであり、1998年にシングル「東京」でメジャーデビューを果たした。岸田繁と佐藤征史を主要メンバーとし、オルタナティブロックを基盤としながらも、ダンスミュージック、テクノ、クラシック、民謡など多岐にわたる音楽性を取り入れ、アルバムごとに実験的なサウンドを展開している。

2004年2月11日にリリースされた13枚目のシングル「ロックンロール」は、5thアルバム『アンテナ』に収録されている。当時のドラマーであるクリストファー・マグワイアによる軽快な8ビートと、幾重にも重なるギターのレイヤー、くるり特有のコーラスワークが楽曲の骨格を成している。

この曲の持つ推進力のあるリズムと開放的なサウンドは、日々の思考を縛る慣性から意識を解き放ち、自由な連想を促す。それは、聴く者の内面に広がる風景に、新たな運動性と遠近感を与える音の粒子として機能する。

この記事を書いた人

妻と愛犬ジェイド(女の子)と暮らしています。 老眼鏡を新調したのを機に、積読していた本を少しずつ読み始めました。

派手な生活ではありませんが、犬と眼鏡と本と音楽とコーヒーあれば十分。そんな日々の断片を、記憶がわりに書き留めています。