火星の女王(小川哲 著)ー100年後の独立戦争

100年後の独立戦争

SFとちょっとミステリ。ドラマとの連動企画だったからか落とし所もこれまでの小川哲氏的ではなく堅実な印象。でも面白くないということではない。というかドラマの100倍良い。「あの本、読みました?」のインタビューでは、アメリカの独立戦争が未来で起きたら、が着想だったとのこと。

今を生きても求められるのは目的により効率や速さでないこともあるし、適切解へのアプローチも様々な方法がある。逆転の発想や複眼的な考え方も多様性の一つ。空の色が違っていても、重力が異なっているとしても、同じ景色を見れなくても、名前や考え方が違っていても、たとえ10分後に気持ちが伝わったとしても、誰かを想う気持ちは同じ。いや、離れる以上に強くなるのかもしれない。

ーだから俺たちなんだ。何もわからず、何も持たず、先の見えない不安と、根拠のない希望だけを持って火星に生きている。俺たちがこの星に住む人々を応援するのだ。

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この記事を書いた人

妻と愛犬ジェイド(女の子)と静かに暮らしています。 老眼鏡を新調したのを機に、積読していた本を少しずつ読み始めました。
派手な生活ではありませんが、犬と眼鏡と本と音楽とコーヒーあれば十分。そんな日々の断片を、記憶がわりに書き留めています。